おぼえておきたい

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Razerの世界に出会いました-Razer Blade 15購入記-

ゲーミングラップトップを買おう

P4G(ペルソナ4 ザ ゴールデン)がSteamで電撃発売されるなど、最近SteamをはじめとするWindowsゲームの世界がどんどん広くなっているように感じてきました。

しかし手元にあるWindowsはDeskmini 110(i3-6100, DDR4-2133 8GB, SATA SSD 750GB)と結構貧相なマシンで、2016年に組んだもの。ゲームをするにはあまりにも貧弱……

折しもWWDCApple Siliconが発表された時だったので、ArmベースになるMacはウルトラモバイルでWindowsを圧倒するのではないかと思う一方、Windowsの輝くところはMacにはないゲームだろうと言うことでゲーミングPCに興味を持ちました。

性能とコスパを追い求めるとデスクトップに勝てないことは百も承知なのですが、家は狭い上に引っ越しも想定できる生活なので、移動が楽なゲーミングラップトップにしようと決めていました。

性能に関して言えば、PS4 Proが結構楽しく遊べている上に、今年中に出るというPS5も控えており、ミドルレンジのGPUで十分だろうと決めました。グラフィックが豪華なビッグタイトルはコンシューマー版出ることが多いので、安くて安定していて性能の出せるコンシューマー機もいいところが多いです。

 

これらを踏まえてまずざっくりと欲しい要素を考えました。

  • 見た目が好き(大事。ゴツくない方が良い、軽さはどうでもいい)
  • GTX-1660Ti or RTX-2060 or Radeon Pro 5600M (ミドルレンジのVR Ready)
  • Ryzen7-4800H以上 or Core i7-9750H以上
  • 16GB RAM以上
  • USB-C DP alt-mode対応(Dell U2720Qを活かすため必須)
  • USB-PD対応
  • 賞与減ったし20万は出せない

少し調べればわかることだったのですが、USB-PD対応でdGPUを搭載している機種はMacBook Pro 16", Dell XPS 15, MSI Prestige 14, Razer Blade Stealthくらいしかなく、どれも難を抱えていて現実的に不可能な項目なので諦めました。そもそもdGPUがあると100Wの範囲に収まりません。

そして真っ先に候補に上がったのは、発売したてのASUS ROG Zephyrus G15でした。

ROG Zephyrus G15

Pros

  • Ryzen 4000 seriesの強烈な性能とASUS専用のHS版のTDPの低さ
  • USB-PD 65Wの入力が可能
  • ROGの見た目は結構好き
  • GTX1660 Ti+144Hz display構成は税込¥150k以下

Cons

  • max-Qしかない(およそ1660Ti mQ<1660Ti mobile=2060 mQ<2060 mQで性能的には不利)強大なCPUに対してGPUが相対的に不足
  • TDP35WのRyzen7-4800HS+60WのGTX1660Ti mQの割にそんなに薄くもないし軽くもない、熱に余裕もないし、電源も180Wでとし小さい程度でインパクトがない
  • GTX1660Ti版はディスプレイ評価がすごく悪い。RTX2060版はディスプレイもGPUも強化されるが3万も高い
  • PD65Wでは明らかに入力電力が足りず、強制的にSilent modeになるため性能は出せない

CPU/GPUを低電力版で統一しているのにその旨味があまりない、というちぐはぐな印象が否めず、決め手に欠けてしまった…

もう少し安かったら、あるいは電源が顕著に小型であるとか、PD100Wが使えて全力でなくてもPD入力で普通にゲームできるとか、max-Q(60W)じゃないGTX-1660Ti mobile(80W)が載るとかなら多分Zephyrus G15買ってました。

結局Razer Blade 15になった

結局Razerかよ!今更Coffee Lake Refreshかよ!俺もそう思う!

https://www2.razer.com/jp-jp/gaming-systems/razer-blade-2019

2020/06/16に発売された2019モデルの廉価版構成。元々の最低構成から1TB HDDをオミットして安く。¥149,900

思想とデザイン; 好き。パフォーマンスを目指すだけでは粋ではない

Razerというブランドが目指す思想が好きになりました。RazerはそもそもPCメーカーではなく、ブランドフレーズはFor gamers, by gamers. ゲーマーのためのメーカーであり、見た目や気分や世界観も大事で、ハードウェアパフォーマンスを出すだけがゲームじゃないと言わんばかり。

HPや箱、ソフトウェア、USBポートに至るまで一貫した黒と緑のブランドカラー、なんちゃってJISではなくきちんとフルサイズのJISキーボードが載っている(JISなのにかな表記なし)、Razer ChromaのRGBキーボード、吸排気グリルがかなり小さく目立たない設計など、一貫したミニマムでフラットで光るイメージを貫いていて、PCメーカーにはあまりない、強い思想を感じ取れます。

完全に個人の好みの世界ですが、すごく好きです。USの企業だけど、粋。

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個人的に吸排気口のグリルの見た目がかなり嫌いなので、ゲーミングマシンにも関わらずそれがほとんど見えないBladeのデザインをとても気に入っています。完全に気分、されど気分は大事。

 

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吸気は本体裏のみ、排気は本体後方のみで、左右には一切吸排気口はなく、側面には接続端子だけがあります。これもゲーミングラップトップとしては珍しい部分。

 

価格; 曲がりなりにも高級機が安い

¥149,900でした。USでも$1,100(≒¥120,000+US tax)なのでそんなに割高な感じもない。RazerのマシンはApple並に無茶苦茶高いことを思うと破格の値付けだと思います。

スペック下がっても、凝ったデザインや薄さ、優れたディスプレイは健在なので、安いモデルとは筐体のクオリティが違います。

もうRazer Blade 15 2020モデルも最近出ているのですが、2020はマイナーアップデートで

  • i7-9750Hからi7-10750Hに(メモリクロックが2666から2933MHzに上がり、わずかにTBの上限が上昇して瞬間的な性能が伸びた)
  • 2ndストレージがSATA IIIからM.2に
  • ACアダプター変更(200Wから230Wに)
  • Wireless AC 9650からAX 201に(Wi-Fi 6に対応)
  • mini DPがオミットされて、左側にUSB 3.2 type-Cが追加
  • キーボード配列が若干改善

とさほど大きな変化ではありません。筐体にほぼ変更がないのと、下位モデルはGPUが変わらないので実際のパフォーマンスで差を感じることはほぼないだろうと思います。

2019モデルはSATAが空いているので、Deskminiのシステムドライブだった500GB SSDを引っこ抜いて追加。

https://s3-us-west-2.amazonaws.com/secure.notion-static.com/62c70291-2048-4221-b911-6249071b8961/IMG_20200711_135715.jpg

これで250+500GBのデュアルドライブになりました。換装が楽で良い。

 

パフォーマンス; 正直見劣りする、けれども……

正直なところ、GTX 1660 Ti mobile以上(≒VR ready)ならなんでも良かったんです。

吸排気口の話の関連ですが、Blade 15 base modelはヒートパイプが少なく、空冷能力にも限界があるためCPUの上限を引き出せません。数々のレビューやベンチマークスコアを見るに、一般にゲーミングラップトップと言われるクラスの同型i7-9750H機種よりも1割程度劣ると考えられます。Ryzen 4000Hやi7-10750H, 10875Hが出ている2020としては一層劣るでしょう。

しかし、GPUは結構ちゃんとした性能が出ます。GTX 1660Ti mobile相応なので、2020モデルともほぼ差がつきません。ほとんどのゲームはGPU支配的に性能が試されるので、その意味ではゲーミング性能の差は誤差です。価格相応にちゃんと遊べます。

そもそもGTX 1660Tiが結構廉価なモデルですが、そもそもアンダー¥150kであること、なんだかんだFHD程度であればなんでもできてしまう性能をモバイルで実現していることを思うと結構いい線だと個人的には納得しています。これ以上の性能が欲しいならデスクトップでRyzen7 3700X+RTX 2060 Superとかで組む方が幸せになれそう。ラップトップの超高性能機は高すぎます……

 

まずはP4Gを遊びます。FHDなら144Hzでも余裕、4Kでもほぼ60Hz出るので快適です。

 

2020/07/18, Galleria GR2060RGF-Tが登場。¥143kでRyzen7 4800H+RTX2060 mobileなので圧倒的なスペックモンスター。

個人的にはGalleriaラップトップの見た目が好きじゃない(吸排気口が目立つのとポート類が後方にある)、USB-C DP alt modeに非対応はつらい、など欠点が目立つので、これを見た後でも結局Razer Blade買ってそう……

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