おぼえておきたい

記憶力がないのでおぼえておきたいことを書いています。

Keychron Q2レビュー2 キースイッチ沼を覗く

前の記事はこれ

ten-meteor.hatenablog.com

はじめに

Keychron Q2はhot-swappableモデルなので、一般的なMX互換スイッチであれば交換が可能です。

fully assembledであれば最初からスイッチが付いているのでそのままでもいいですが、世の中には無数のスイッチが販売されているので、付け替えて押した際の特性を大きく変えることができます。

カニカルキーボード初心者なのでレビューなんておこがましいのですが、自分が考えたことややってみたことを書き残す意味も込めて書きます。

デフォルト:Gateron G Pro

Q2のデフォルトスイッチはGateron G Proスイッチです。出荷時から潤滑されたスイッチですが、感触はなめらかになった通常のGateronスイッチに近いように感じました。redとbrownは軽くて滑らかなスイッチとしては安い割に結構良いのではないでしょうか。

ちなみに、キーボードと一緒に注文すると非常に安いスイッチで、USD10/35pなので1個あたり約USD0.3、約\35です。これでpre-lubedです。

plan 1:Gateron Ink V2 Black

結論からいうと採用しませんでした。単純に好みの問題です。リニアがそんなに好きになれなかったのと、重すぎた。

リニアスイッチとして王道と言われるGateron Ink Blackを買いました。Gateronの高級スイッチなのでやや高く、約¥110/pcです。

評判通り非常に滑らかなスイッチであることは私にも感じられます。潤滑していないにもかかわらず樹脂や金属がこすれる感じがあまりしません。

まず初めて重いリニアスイッチを触ったので最初はバネの強さに少し驚きましたが、少し慣れてそんなに苦ではないように感じてきました。しかし個人的には力の入りにくい薬指や小指で押すbackspace, return, tab, caps lock, shiftなどのキーで特に重く感じてストレスでした。

底打ちまで行くと非常に重いため、必然的に底に付く前に離すように打つことになります。そもそも結構低い穏やかな音がするスイッチですが、底打ちしなければさらに静かになるので、Gateron G Pro Redと同じリニアであっても音の印象は異なりました。

また、Gateron Inkは見た目が良いです。Q2はフレームがあってあまりスイッチが露出しないので誤差なんですが、気分は良いです。ただ、Red, Brown, Yellow, Blueは透過するRGB LEDの光の色を大きく変えてしまうと思われるのでそこは好みがあるかもしれません。Blackは色はあまり影響を受けませんが暗くなります。

plan 2:Durock T1 transparent

現状これです。

Holy Pandaのクローンスイッチの一つとして有名なタクタイルスイッチ。タクタイルが好きなので買ってみました。少し高めで約¥100/pcです。

Holy Pandaに代表されるバンプの長いタクタイルスイッチは初めて触ったので、単純に新鮮でした。

actuation forceが67gと結構重い上、タクタイルの特性上底打ちしやすいと私は感じるので、リニアのように静かに打つのは難しいかなと思います。この独特な音もまたタクタイルスイッチの特徴なので、自宅は良いとしても職場でヘイトを集めないように気をつけなければいけません。

国内ではTALP KEYBOARDさんで購入可能です。Durock T1ってハウジングがスモークブラックだった気がするんですが、現在は透明版が買えます。また、静音T1のShrimp、POM素材のSunflowerもあるので好みに合わせて。私は静音はあまり好みではない&Keychron Q2のRGB LEDを活かしたかったので通常版を買いました。

ケチって60キーしか買わなかったので、足りない7個(アローキーとins, del, home)はお試しで買ったFeker like Holy PandaとGateron G Pro Redで埋めました。1つのキーボードなのに複数スイッチのテスターみたいになっていて、特に同じタクタイルでもDurock T1とFeker like Holy Pandaを比較できて楽しいです。ややFekerのほうが重く、高い大きい音がするように感じます。(普段めったに触らないキーばかりなので実用上の問題は全くないです。強いて言えば透明ではないFekerだけ光がやや弱いことくらい)

個人的には同じDurockのMedium tactile switchも触ってみたい欲はあります。

今後

これ以上スイッチ買ってどうするんだという感じがしますが、色々触ってみて、今の自分にはタクタイルが心地よいということを認識できたので、たくさんあるタクタイルスイッチを色々触り比べてみても面白いかなぁと思っています。

HHKB Professional Hybrid Type-Sの東プレ静電容量無接点静音スイッチも気に入っているのですが、今回リニアとタクタイルの特に有名なスイッチを触ってみて、まだまだ素晴らしいスイッチは世の中にたくさんあることを認識できました。

 

この記事はKeychron Q2+Durock T1+Keychron Retro Mac PBT keycapsで書きました。