おぼえておきたい

記憶力がないのでおぼえておきたいことを書いています。

愛機MacBook Pro 15" 2019について

2019/06にMacBook Pro 15"を買ってもうすぐ1年が経つので、感謝と愛着を込めて書きます。

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1年経って

満足しています。過剰だなと思うことも多いし、批判したい点もまぁまぁありますが、それでも総合的にはいいマシンを持ったなと思っています。

 

買ったMacBook Pro 15"のスペック

2019モデルの下位吊るし。

MacBook Pro 15" 2019
 
CPU
dGPU
AMD Radeon Pro 555X
RAM
16GB DDR4-2400
ROM
256GB
keyboard 
JIS-keyboard


価格は税込みで¥280k弱でした。
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買い替え前のマシン

MacBook Pro 13" 2016のCTOモデルでした。

MacBook Pro 13" 2016
 
CPU
dGPU
N/A
RAM
16GB LPDDR3-2133
ROM
256GB
keyboard
US-keyboard


なぜ買ったか

タイミングが良いと思ったからです(結果的にはそうでもなかった)。

  • 2019モデルが発売したばかりだった&搭載された9th gen. Core-Hもまだ出たばかりのCPUだった
  • Ice Lakeの開発の停滞が著しく、まだ10nmの時代は来ないと思った
  • ヨドバシカメラの20%ポイント還元セールがあった
  • 増税前だった(2019/10に消費税が8%から10%になった)
  • ボーナスをあてにできた

Windows機の方が安くていろんな選択肢があって良いのですが、WindowsというOSが好きになれなくてメインマシンはここ5年以上Macです。

 

買って想定通りだったこと

性能が向上した

当たり前です。2C4Tのi5-6267Uから6C12Tのi7-9750Hなので性能の差を感じないはずがありません。(ほとんどの場合でオーバーパワーですが)サクサク進むようになりました。

また、dGPUのおかげで外部ディスプレイ出力時の動きがよくなりました。

大きく、重くなった

前の機種のMBP 13"は学生時代にラボや自宅に持ち運ぶ前提の選択でしたが、今は持ち運びはiPad Proでまかなえるようになってきたり、就職して頻繁に個人のラップトップを移動させることがなくなったため、15"の大きさや重さはマイナスにはなりませんでした。これも想定通りでした。

Intelの10nmプロセスの開発が遅延している

つい先日10nmのIce Lakeを搭載したMacBook Pro 13"が発表されましたが、そもそもIce LakeはU seriesしかなくH seriesはまだ14nmのCommet Lakeなので、アップデートされたとしてもほとんど進歩しません。嬉しくはないですが想定通りです。

AMDRyzenはZen2ですでに7nmですし、TDP45Wの4000-H seriesが発表されたので期待していますが、MacRyzenが載る期待はそんなにできないです…。ARMのMacも噂はありますがまだすぐには投入されないでしょう。

JISキーボードへ戻った

吊るしを買ったので強制的にJISになりましたが、特に不便していません。(USキーボード至上主義にかぶれて)前のMBPはUSだったのですが、日本で会社員をしている限りJISキーボードを捨てられるはずもなく、却って混乱するのでJISに戻したのは良かったと思います。あと日本にいる限りJISの方が入手性がいいです。

256GBのストレージで足りた

最小の256GBを買いましたが私は足りています。512GBも迷いましたが、これまでずっと256GBで足りていたのと、この買い替えを機にMicrosoft Officeを使うことをやめてOfficeが食っていたストレージが空くことを想定していました。基本的にデータはGoogle Driveとバックアップ用HDDにあるのでそれでまかなえています。

ラップトップに限らず多くの端末を使いまわしているので、基本的に最小容量でクラウドファーストな運用となっています。Chromebookの思想に近いです。

価格が安かった

2019/06にヨドバシがゴールドポイントカードプラス限定で20%ポイント還元をしており、MBPも対象でした。55,000pt程度付与され、ポイントでApple Care+とAirPods Proを買うことができました。振り返ってもこれはお得だったと思います。

また、消費税増税で単純に¥5,000程度値上げになるのも結構大きいので安く買えたことはよしとしたいと思います。

 

買って想定外だったこと

発熱でサーマルスロットリングが激しかった

2018モデルのi9-8950HKが熱を持ちすぎると話題になりましたが、基本的にこの筐体は同じ問題を抱えています。いくらかマシにはなっているようですが、やはり発熱>排熱となりがちです。想定以上に熱問題は大きかったです。

動画のエンコードなどでCPUフルロードにすると2.9-3.0GHz(6 Core)くらいで安定します。本来i7-9750Hの6 Coreの最大クロックは4.0GHzなので、その75%ということになります。環境が暑かったり、dGPUが稼働すればbaseの2.6GHz維持が精一杯でしょう。数秒でCPU温度は100℃近くまで上昇し、Turbo Boostを100%稼働させられる時間は1分もありません。

では困ったのかというと全然そんなことはなく、長時間本気を出せなくても十二分な力を持つCPUなのであまり問題ではありません。またごく短時間ならば排熱が強化された16"ともCPUが同じなのでほとんど差が出ません。欲を出してi9-9880Hにしても私には過剰すぎたと思いますのでi7-9750Hに満足しています。

USB-PD電源の要求が高かった

MBP13" 2016は2C4Tだったこともあり、付属の電源は61Wであるものの実際には45Wもあれば電源不足はありませんでした。しかしCoffee Lakeを搭載した2018モデル以降TB時の消費電力が大幅に増加したとみられ、特にこの15" 2019モデルは定格の87Wを使い切ります。

買う前は60WのPD充電器があればまかなえるかも…と淡い期待を抱いていましたが、ちょっと稼働すると平気で70Wを超えていくので全く足りず、基本的には87W以上のPD電源が必要でした。3A以上出せるtype-Cケーブルが高かったり、PD充電環境を強化したりと出費が増えました。

また、期待はしていませんでしたがバッテリーも全く持たず、頑張っても2-3時間程度で尽きます。

MBP 16"の登場時期が早かった&16"が安かった

買う時点で16"の噂は出ていたので、いつか出ることは分かっていましたが、まさか5月に15"をモデルチェンジしてわずか半年後にフルモデルチェンジでディスコンされるとは思いませんでした。Commet Lake-Hくらいで16"が投入されると踏んでいたので驚きました。

しかも最小容量が512GBに倍増した上、USD:JPYの為替が円高に触れたことで価格も下がり、ちょっと損した気分に。

もし上位モデルを買っていたり、カスタマイズしていたら性能面・価格面でさらにもっと損した気分になったと想像できるのでそこは諦めがつきます。

シザー式キーボードは羨ましいけどバタフライ式もそこまで嫌いじゃない・バッテリーが大きくなってもそもそもハナから期待してない・さらに電源の要求が高い・CPU/ GPU/ SSDは自分にはすでに過剰、と自分に言い聞かせて自分の中で納得しています。

もしこれから買うなら間違いなく16"でしょうけどね。

iPadOSがPCに寄ってきた

WWDC2019でiPadOSが発表されて「ふーん」くらいには思ってましたが、iPadOS 13.4でマウスがサポートされ、Magic Keyboardが発売されるなど、かなりラップトップに寄ってきました。変化が想像以上に急激なのでポジティブに驚いています。

結果としてPCで行える作業の結構な割合をiPadで代替することが夢物語ではなくなってきており、携帯端末としての存在感が増しました。13"だと棲み分けが難しいです。

パワーは可能性だった

私はクリエイターではありませんし、エンジニアでもありませんし、正直この凄まじいマシンパワーは95%無駄です。 しかしそこに有り余るパワーが転がっていると、これまでになかった使い方をしてみたくなるもので、そのワクワクはプライスレスです。

久しぶりにAffinity DesignerやPixelmatorを起動して遊んでみたり、iMovieを初めて起動してみたり、これまでにはしようとも思わなかったことをしようという気持ちが生まれたことはきっとこのMacBook Proのおかげだと思ってます。