おぼえておきたい

記憶力がないのでおぼえておきたいことを書いています。

打鍵感は求めていなかったのになぜかHHKBを買ってしまったという話

気の迷いでHHKB Professional HYBRID Type-S JIS 墨を買いました。物書きでもプログラマーでもないのに買ってしまった……

ラップトップをサイドに避けて、外付けのキーボードとマウスで操作したいと考えたのでキーボードを買いました。

2020/07/27 ある程度使い慣れたので若干リライト

2021/03/28 微修正

2024/02/03 追記

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重視した項目

プライベートのMacBook Proと仕事用のThinkPadのどちらでも切り替えて使えること

macOSでもWindowsでも無理のない配列でかつJIS配列であることを必須、キーリマップ対応、マルチペアリング可能をできれば欲しいポイントとして考えました。全ての入力をHHKBで行うならば配列はどうでも良いのですが、そうもいかず。以前はUSキーでMaciPadを使っていましたが、現在は会社貸与のThinkPadでタイプできなくなっては困るので、Mac含めてJISを選択しています。

小型であること

自宅のデスクがそこまで大きなスペースを取れないので、小型キーボードが良いと考えました。一日中タイプし続けるような仕事でもなく、マウスも使うのでフルサイズはマウスまでの距離が出てしまうのもよくないと考えました。

静音であること

COVID-19の影響で在宅勤務が多くなりましたが、常に騒がしいオフィスよりも静かな自宅の方が音には気を遣うのでできるだけ静音であることを求めました。

macOS/Windows両対応という点から真っ先に考えたのはLogicool KX-800 MX Keys。Win/Mac両対応でJIS配列でマルチペアリング可能、パンタグラフなのでそんなにうるさくもなく、使っているマウスがMX Master 2Sなのでそのunifyingを使いまわせる点も好印象。しかし現在はCOVID-19需要のため品薄で手に入らず、何よりフルサイズ。テンキーレスくらいならまだしもフルサイズはデスクが狭くて辛そうだったので諦めました。

 

で、結局HHKB Professional HYBRID Type-S JIS 墨を買いました。欲しかった機能を網羅するものはほとんど選択肢がありませんでした。HHKBを買って後悔するということもそうそうないだろうと思ったのと、最悪気に入らなければ高いリセールバリューで売れるだろうというのも後押ししました。打鍵感全く気にしてなかったのになぜかこうなった……

 

良かった点

少なくとも安物よりも良いことはすぐわかりますが、専門でもないので打鍵感とか音だとかそういうものにコメントする気はありません。

マルチペアリング・マルチOS対応

Bluetoothで4台、USBも可能で非常に自由度が高いです。iPad Pro, MacBook Pro, サブのWindowsであるDeskmini, 仕事用ThinkPadの4台に繋ぐことができ、Fn+Control+1, 2, 3, 4, 0でスムーズに切替できます。また、Bluetooth 4.2対応なので安定性・省電力性に優れる点もありがたいです。結構まだ3.0止まりの競合品が多いです。

Windowsモード、MacモードはFn+Control+W, Mで切替可能です。どちらかのモードでしか使わない場合は裏のDIPスイッチで切替えてしまえば良いですが、私のように繋ぎ変える方はキーボードショートカットで変える方が楽です。

因みにMacモードにするとiPadでもきちんとMac配列のJISキーボードとして認識されます。珍しいので嬉しいポイント。

キーリマップ

HHKB JISは元祖のUS配列HHKBとも違うし、Windowsの標準的な配列とも、Macの配列に近いけども違う独特な並びです。しかしこのHYBRIDはキーリマッピングできる(キーボード側に保存する)ので、自分の慣れた並びに無理やり寄せてしまうことができます。また、どうやらWindows用のキー(Windows, Alt, Ctrl)とMac用キー(Command, Option, Control)は設定が独立しているようです。ちゃんと設定して慣れればなんとでもなるのでここは期待通りです。

ハードウェア側で離マップできるので、ソフトでキーリマップの自由度が低いChromeOSやiPadOSの環境でもほとんど違和感を感じずに使うことができます。

私はWindows側でスペースバーの左右に英かな変換を設定してどの環境でもかなりMac寄りにしました。

静音性

カニカルとは全然違う静かなキースイッチです。外出自粛の影響もあり試打できずType-Sは想像だけで買いましたが満足な静かさです。素晴らしい。

設定の細かさ

Bluetooth接続だとデフォルトでは30分で電源が切れますが、これは無効にして常時オンにできます。また裏のスイッチを触らなくてもWindowsモードとMacモードはショートカットで切り替えができます。ここら辺の自由度が高いのが結構優れています。

 

良くなかった点

モードがわかりにくい

Winモード・Macモードを表示するものは何もありません。接続をFn+Control+0, 1~4で切り替えた後に続けてFn+Control+M/Wで切り替えないとモードが合わなくて事故ります。

物理的に高い

当たり前ですが、パンタグラフに比べると厚みがあって高いです。メカニカルと比べても厚いと思いますので、パームレストはあった方が確実に良いです。

ウッドパームレストが流行りらしいですが、FilcoのMacaronというウレタンフォームのパームレストで快適に使っています。

ペアリング手順が特殊

Fn+Q→Fn+Control+1~4という連続手順が必要です。ちょっと特殊なので説明書読みました。

携帯するには重い

小さめとはいえでかいし重い。パームレストなしで使うのもしんどいし、そもそも高級なので丁重に扱いたい、など気にすることが多過ぎる。

値段が高い

言うまでもないですが、法外に高いキーボードです。普通の感覚では複数買うのは難しい。

レイアウトが特殊

今回買ったのは大人しめのJIS配列ですが、それでもかなり狂った配列をしています。リマッピングしたところで一般的な配列からはかなり逸脱するので、他のキーボードを使う際はかなり混乱します。

 

2024/02/03追記

その後、完全にキーボードの沼に落ちたので、かつて至高のキーボードのつもりで買ったHHKBはただの入り口でしかありませんでした。

打鍵感という観点では自分の感覚ではカスタムキーボードの方が格段によく、小ささという面でも、キーマップの自由度という面でも自作・カスタムキーボードの方が上です。それ用に作るのですから当然です。

それでもHHKBを手放さずに持っているのは、そこそこ軽くて、無線接続が非常に安定して、マルチデバイスが容易なキーボードというとなかなか替えが効かないから。

HHKBは確かに良いキーボードですが、唯一の最高の存在ではありません。面白いものはもっといろいろあります。

 

同じキーだけどMac使ってるとreturn, control, deleteって覚えて、Windows使ってるとEnter, Ctrl, BackSpaceって覚えるよね。宗派がバレる。