キーボード沼初心者の私が評論するのは不適切ではないかとは思いつつも、Q2について日本語で書いてある文章はそんなに多くないように感じられたので書いてみることにしました。キーマッピングなどは別に書くことにしてまずはファーストインプレッション。
2022/03/26 やや追記
結局2台目を買って職場と自宅に設置しました。
↓続き
買ったキーボード
Keychron Q2 non-knob fully assembled US-ANSI, Navy, Gateron G Pro Brown
Brown switchがいいと思ったらNavyしか在庫がなく、Knobは全部売り切れでした。が、Navy(というかブルー)は綺麗なのでよし。
在庫はけっこう頻繁に追加されているような感じなので、こまめに見ていると復活するかもしれないです。
1週間使った時点の総評
価格を考えると非常に良いキーボードだと思います。自分で作らずともカスタム性の高いキーボードをお手軽に使うことができます。既存のキーボードに不満があり、Q2のカスタムで解決できるのであればおすすめです。
小さいにも関わらず暴力的に重いため携帯性が皆無であることがやや取り回しを悪くしていますが、重いことは悪いことばかりではないため良しとします。
Keychron Q2とは
ここ数年ガンガンと新しいキーボードを出しまくっているKeychronが2022/01に発売した65%サイズのカスタムキーボード。昨年夏に出たQ1の改良小型版という位置づけ。
Aluminum body, QMK/VIA compatible, Hot-swappable, RGB LED, Gasket mount, Pre-lubed switchとこれまでのKeychronにはなかった豪華な仕様を載せまくったキーボードで、Keychronの中では高価な製品と言えど、これで$169は安いなあという感じです。
半年ほど前に発売されたQ1の際に良くないと指摘されていたケース内の金属音とキーキャップの材質が改善されており、短期間でフィードバックから製品に反映されているのを感じられますね。
ちなみに、65%サイズは最近のカスタムキーボードでは流行りのレイアウトらしく、Qwerterkeys QK65, Meletrix Zoom65, Momoka Zoo, KBDFans KBD65など 競合がいっぱいあります。デザインが凝っているわけでもなく、特別高級仕様なわけでもありませんが、GBではなく在庫販売でこの価格なのは評価できると思います。
Keychron Q2 QMK Custom Mechanical Keyboard
価格
今回買ったのはNon-Knob Fully assembledなので、$169+送料$28で$197でした*。
送料は遠隔地扱いされてしまうと追加料金がかかるそうなので、居住地次第でやや増えるかもしれません。
*JPY16,667以上なので、近々輸入消費税の請求が来るはずです。barebornは$149なので、これ単体であれば微妙です。
筐体
重い。
65%レイアウトなのでサイズは非常に小さいのですが、約1.6kgと信じられないくらい重いです。似たサイズのHHKBが550gなので3倍くらい違います。一度置いたらそうやすやすとは動きません。
65%なので60%の配列にテンキーを足した感じ。基本的にはfnキーを使ったレイヤーを活用してFキーなどの不足を補う思想のレイアウトです。横も縦もかなり小さいので、デスクでの占有スペースが少なかったり、手を動かす範囲が少なく済むなどのメリットがあります。
小さいのでアーキスのProgress touch Retro tiny用のキーボードケースに収まり、コンパクトに携帯できます。携帯してます。
接続
ワイヤレスメカニカルキーボードがKeychronの代名詞でしたが、Q1, Q2は有線仕様です。曰くQMK/VIA対応かつ無線は間に合わなかったとか。無線対応かつQMK/VIA対応キーボードとしてK8 Proが公式にアナウンスされているので、いずれ出ます**。
が、Keychron製品は日本国内で販売したK1とK8のJIS版を除いて日本の技適認証を取っていないはずなので、そもそも無線は使えません。そう考えるとそもそも有線しかないQ2でも問題ありませんね。
デフォルトのキーマップでもMacとWindows両方に対応していますが、キーマップは自力でどうとでもできるため、実際のところほぼどんなシステムでも使うことができると思います。
**Keychronより公式にアナウンスがあり、K8 Proは2022/03/01からKickstarterでプロジェクト開始だそうです。
レイアウトとキーリマップ
現状Q2にはUS-ANSI配列とISO配列しか存在しないので、JP配列は選べません。ところが私は基本的にJP派です。(iPadOS、ChromeOS、WindowsではJPのほうが英かな切り替えがより優秀なため)
しかしQ2はQMK/VIAに対応しているため、ここで配列の是非を問う必要はありません。スイッチの物理的な位置関係はどうにもなりませんが、配列とレイヤーは全て設定可能です。JPの変換/無変換キーは捨てたくないので物理的にはANSIですが、JP配列としてリマップしました。
昨年稼働し始めたwebサービスのRemapが便利そうなので、VIAの代わりにこっちを使います。
リマッピングの試行錯誤は別の記事に。
スイッチ
Gateron G Pro Brownにしました。pre-lubedということで、工場で潤滑されて出荷されるスイッチです。タクタイルが好きなのでbrown。
茶軸ですが、G Proは通常版Gateronに似ていてタクタイル感は強くないやつです。ちょっと物足りない。pre-lubedのせいか55gというスペック値よりもかなり軽く滑らかに感じます。
このキーボードはhot-swappableなので、Cherry MX互換のあるスイッチに自由に付け替えできます。気に食わなければ替えましょう。どう考えても沼ですね、スイッチ。
barebornとfully assembledの差額が$20しかないのに、Gateron G ProとPBTキーキャップが付いてくることを思うと、自分で付け替えるにしてもfully assembledの方がお得な気はします…品薄だけど。
キーキャップ
Keychronのキーキャップと言えば非常に安っぽいやつで有名だった気がするのですが、Q2はPBT double-shotとなっており、やや良い仕様になりました。Q1のABS double shotのキーキャップは不評だったようですね。
OEMプロファイルの高さにSAの形状を取り入れたOSAという少し変わった形状をしており、SAの特徴からやや丸っこい印象の見た目です。フォントやキーキャップの色も相まってデザイン的には結構ポップな感じになります。また透過非対応なので、LEDはあまり見えません。
が、裏返すとわかりますが、結構作りが甘いです。厚みもそんなにないです。なのでとりあえず使えればよいという程度であればいいですが、それほど良いものではないです。結局付け替えるとちょっと幸せになれます。
3色展開ですが、Keychronらしくどの色も結構攻めた配色をしているので、穏やかなデザインが好きならキーキャップ沼の住人でなくてもキーキャップを替えないといけないかもしれません。
この記事はKeychron Q2 + Gateron G Pro Brown + Keychron OSA PBT double-shot keycapsで書いたあと、Keychron Q2 + Durock T1 + Keychron XDA PBT Retro keycapsで追記しました。