おぼえておきたい

記憶力がないのでおぼえておきたいことを書いています。

iPhone 13 Pro Maxのレビュー

結局買ったiPhone13 Pro Max。買って3ヶ月経ったので書きます。

なぜ発売日に買わなかったか(言い訳)

  • Apple Watchの方がより楽しみだった
    Apple Watch Series 7は速攻で買いました。
  • 高い
    高い。
  • 完全にPro向け雰囲気のプレゼンだったため、自分の用途に合うのか実機情報が出回るまで疑問だった
    ProResとかCinematic modeは一般ユーザーが常用するようなものなのかは微妙なところで、発表会を見てたらやや気後れしました。実際はそれらを使わなくてもすごい、万能なiPhoneに違いなかったのですが。
  • 実際の性能が予約時は不明だった
    この世には2種類のスマホがある。原神できるスマホと、できないスマホだ。
  • 品薄で争奪戦が厳しかった

なぜ今さら買ったのか(言い訳2)

  • Snapdragon 8 gen 1も恐らく爆熱である公算が大きくなった
    SD888も大概アチアチSoCなんですが、その方向は変わらないようです。
  • Galaxy S21 Ultraが露出が合わずに何枚も写真を無駄にした
    Galaxyは2021/10のアップデート適用あたりから露出が合わないバグと思われる現象が頻発していて、白飛びや黒つぶれ写真を量産しています。
    2022/02に配信されたアップデートで露出がバグる問題は改善しています。
  • Galaxy S21 Ultraはシャッターを切った瞬間の画像が撮れるわけではない(ラグがある)が、iPhoneはほとんどない
    これを重視している人をあまり見ないのですが、Androidだと押してからコンマ数秒遅れる機種が多いように思いますし、画像処理に数秒を要するのが普通です。iPhoneはシャッターボタンを押してからのラグが相対的に少ないのに加え、画像処理にかかる時間もかなり短いです。 動く被写体(具体的には子供)を撮る場合にかなり影響します。
  • A15 bionicの性能やワットパフォーマンスは圧倒的
    A15bは現状原神を実行するにあたり最高のSoCと思われる。Snapdragon 888のGalaxy S21 Ultraでは原神は厳しい。 原神が動くスマホは殆どないのだ…
  • なんと在庫があった楽天モバイル 2021/11/02)
    品薄とは。

なぜ13 Pro Maxか?

13 "Pro"

今回のiPhone 13シリーズは無印とProの差が12シリーズ以上に著しく、Proの付加価値は大きいです。

  • ProMotion (120Hz)
  • GPUパフォーマンス(コア数が4→5)
  • LiDAR
  • メインカメラのセンサーサイズ
  • 3x望遠カメラ
  • マクロモード
  • 筐体仕上げの違い(Proはステンレス+テクスチャドグラス、無印はアルミニウム+グレアグラス)

個人的にはGPU性能の差とLiDARが結構大きいと思います。

原神は極限のGPU性能を要求するゲームです。iPhone 13 Pro Maxも最高設定で10分を超えるとややフレームレートが落ちるようですが、そもそも10分もの間60fpsに張り付くスマホ自体がゲーミングスマホ以外にほぼ存在しません。つまりGPUコア5つでもギリギリなので、GPUコア数が減ると余裕がなくなり発熱でフレームレート低下が発生しやすくなると思われます。

LiDARは3D Scanner appなどを使ってかなり簡単に3Dモデルを作成することができます。思い出を保存する手段として、うまく使うと写真や動画以上のインパクトがあるので、さっと取り出して使えるiPhoneに期待します。

"Max"

私はスマホの画面は大きいほど良い過激派です。

確かに大きく重くなりますが、表示領域の拡大(Proよりも約+20%)、放熱面の有利から高負荷時のパフォーマンスと充電性能の向上、バッテリーライフの延長など性能面においては大型機のメリットは凄まじいです。

また、スマホとしては大きいと言ってもGalaxy Z Fold 3あたりと比べれば遥かに小型で軽量、十分片手で操作できる大きさと重さ(238g)です。くれぐれもでかいケースや重いケースをつけないようにする必要はありますが。

価格

$1099、日本では¥134,800。絶対額としては高いのですが、$1=¥111.5程度で換算されており、2021/11/10の為替レート$1=¥113を考えるとやや有利です。その後更に円安が進んでいるのでお得度は増しています。(ちなみに、iPhone 13シリーズの中では最も割安です。13 Proが$1=\111.7, 13が$1=\112.4, 13 miniが$1=\112.9)

 

今回は楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラムで48分割して24回分免除を受けるつもりで買いました。この場合返却が必須になりますが¥2808*24+3300=¥70,692で、リセールバリューは48%の見込みです。

残価設定型の場合、買い替えタイミングを縛られてしまう代わりに、画面割れなしの動作品であれば価格下落がないので、小傷も付けないように気をつけて使ったり、バッテリー劣化を極度に恐れる必要はなくなります。

雑感

長い前口上になりましたが…

全体としては満足しています。

パフォーマンス、特にゲーム

A15 bionicは高性能ですが、普通に使っているだけでは他のハイエンドSoCやA12などの旧世代との差は感じないと思います。実際、ブラウジングレベルではSnapdragon888と差を感じません。

一方、ゲーミングパフォーマンスはぶっちぎりです。愕然とするほど高いです。

特筆すべきは発熱の少なさです。確かに原神動作中は熱くなるものの、Snapdragon888を思えばかわいいもので、熱を感じ始めるまでの時間も長いです。発熱が少ない=サーマルスロットリングが起きにくい、なのでこれがゲーミングパフォーマンスの高さの根源だと思っています。

2021になっても最高レベルに重い原神ですが、起動も爆速(Galaxy S21 Ultraの半分近い時間で起動)、最高設定60fpsで結構まともに動作します。10分程度でスロットリングが目立ちだすので、シャドウ設定などを下げて軽くするのが良いかなと思っています。シャドウ低であればかなり長時間60fpsが安定します。美しいディスプレイと大画面から、ゲーム端末としては極めて優秀だと思います。

バッテリー

極めてバッテリーもちが良いです。

上述の通り高負荷時の発熱が少ないため、本来はすぐにバッテリーが無くなる高負荷時ほど際立っており、あの超高負荷な原神でも6時間以上連続プレイできる計算でした。

軽く使っている程度では1日で50%消費することすら稀なレベルで、バッテリーをフル充電していなくても十分夜まで持つだろうという信頼が置けます。

充電は30分で60%程度回復するため、歴代iPhoneでも速いほうだと思います。バッテリーが大型化していますがその分充電時の電力もより大出力を受け入れるようになっており、その充電性能を最大限活かすためにはUSB PD 27W (9V-3A)が必要と思われます。ワットチェッカーで調べた限り、充電残量が50%以下では9V-2.89A前後が継続しました。iPhone 12 Pro Maxでは最大でも9V-2.4A前後だったので、最大出力は大きくなっています。

最大27Wの充電は数字的には遅いのですが、前述の通り消費の速度が恐ろしく遅いため、充電時間あたりの稼働時間はAndroidと比較しても劣らないのではないかと思います。

カメラ

専門ではないので細かいレビューはできませんが、かなりよくできていると思います。

iPhone 13 Pro Maxを買うきっかけの一つになったGalaxy S21 Ultraの露出のミスのようなことは全く起こらず、いつでも安定して写してくれます。これだけで私は満足です。

  • 前述の通り、シャッターを押した瞬間から撮影される画像までの時間的なラグが少ない。
  • ファインダーの画像と実際に出力される画像の差が少ない。
  • HDRが極めて強い。やや不自然に感じるほど強い。
  • iPhone13シリーズはかなり派手な色つけをします。私はPhotography Styleを使ってややコントラストと色温度を下げて使っています。
  • ナイトモードの必要時間が12シリーズと比べても明確に短い。
  • ポートレートモードの輪郭の認識を間違うことは減った(たまに間違う)
  • 単純にx3(72mm相当)の倍率が便利。

ポート

Lightningはクソです。充電ケーブルを使い回せないこともクソですが、それ以上にデータのやり取りを有線でロクにできないことが信じられません。

Androidであれば本体にSSDを直差しして転送したりできますが、Lightningではそれができません。その上、このポートはUSB2.0相当なので転送レートが480Mbpsしか出せません。

動画性能がすばらしいのでどんどん撮りたくなりますが、動画のような大きなサイズのファイルを転送するには有線が適していると思うのですが、その点iPhoneは非常に不便です。

Apple Watch Series 7のレビュー

今さら書いても…と思いながら書きました。

10/08に予約したものの届いたのは10/30でした。今年の争奪戦は厳しかった…

買ったのはApple Watch Series 7, GPS+Cellular 45mm Silver Stainless steelです。

Apple Watch Series 7の詳細はApple公式を参照ください。

要約

親馬鹿、孫馬鹿な各位は45mm Series 7を買いましょう。「これまでよりも20%大きく、常時表示で、最大70%明るいデジタルフォトフレーム」です。最高です。Pricelessです。

なぜ買ったか

2年強使ったSeries 4のバッテリーがだいぶ厳しくなって来たのが一番の理由です。

Series 4は発売日に買いましたが、不運にも1年経たずに画面を割ってしまい有償交換したため、この個体の使用期間は2年強です。バッテリーの劣化は比較的マシだったのですが…そろそろきついです。バッテリー消費が激しいInfograghやMeridian, Siriなどのwatch faceを使うと1日が限界で睡眠トラッキングが無理です。

裏を返せば、Series 4は機能面や性能面の不都合は全く無いです。素晴らしいモデルです。(実際、SEとSeries 4はほぼ同一の筐体と機能・性能です)

Apple Watchのモデル選び

Series 4を持っている私にとって、SEはほとんど何も変化しないため却下。必然的にSeries 7です。

ケースの大きさは45mmで確定です。これまで初代以来ずっと大きい方のケースを買い、バンドを揃えてきたため今更バンド資産を捨てられません。初めて買うのであれば男女問わず41mmで良いような気もします。安いし。

ケース材質は今回はアルミ・ステンレス・チタンの3択ですが、シルバーステンレスを選びました。単純に316Lステンレスの輝きが好きという好みの問題が大きいですが、ステンレス以上はサファイアガラスでガラス強度が非常に高くなります。

過去モデルはアルミばかり買っていましたが、アルミケースモデルの風防ガラスのIon-X glassは普通に小傷が入るので注意が要ります。

逆にアルミケース自体の方は傷に強いようで、全く傷つきません。シルバーステンレスは小傷がつくと思うので、潔癖の人は選ばないほうが良いかもしれないです。(グラファイトとゴールドステンレスは表面加工が強固なので、貫通するほどの深い傷でない限り傷つかないらしいです。)

Series 7で変わるところ

Always-On

Series 5以降の機能なので今更ですが、私にとっては初めての機能です。

Series 5の時は「暗すぎて結局手首を捻らないといけない」と叩かれていたように思いますが、2世代経て進化したらしく、全く暗すぎるとは感じません。dim状態でも実用的に明るいです。

単純にあからさまな動作をしなくても時間が見られるというだけでなく、文字盤のデザインが常時活きるので見栄え的な価値が大きいです。子供の写真しか表示していませんが…

サイズ

本体は長辺が44mm→45mmで微増ですが、この差は感じられないです。

画面は格段に大きくなっており、フルスクリーンの文字盤(Color, Meridian, California, Vapor, Fire/Water, Liquid Metal, Stripe, Gradient, Kaleidoscope(万華鏡), Artist, Photos, Portraits, Typograph)はかなり差を感じやすいです。また、Contour(輪郭)とModular DuoはSeries 7限定です。

常用する文字盤がほぼPhotos(子供の写真)なので、大きくなって明確にテンションが上がりました。親馬鹿、孫馬鹿な各位は45mm Series 7を買いましょう。「これまでよりも20%大きく、常時表示で、最大70%明るいデジタルフォトフレーム」です。最高です。Pricelessです。

また、画面サイズ拡大によってこれまでよりもタッチセンサーの範囲も広がっており、ディスプレイの曲面部も反応するようになっています。

バッテリー

トータルではやや悪化でしょうか。Always-Onがあるので当然ですが…

3ヶ月ほど使った感じ、画面輝度Low、文字盤はPhotos、Always-Onで30h程度稼働できる感じでした。24hだと70%程度減ると見積もれば良いかと思います。ただしInfographやSiriのようなバッテリー消費の激しい文字盤だと更に短くなると思います。

Always-OnがないSeries 4は40h強くらい持っていたので、稼働時間は2/3くらいです。

充電は付属のUSB-Cのケーブルを使うことで高速化されており、30分で50-60%くらい回復します。これはSeries 4の1.5倍くらい速いです。

しかし、Series 7が24hで消費する70%ぶんを充電するには45分程度掛かるので、風呂に入っている間に充電するだけでは(長風呂しない限り)やや足りません。睡眠ログを取る場合は朝も少し充電するなど、充電タイミングを工夫する必要がありそうです。

高速充電には付属のUSB-C充電ケーブルが必須となっており、これまでの充電器資産では高速充電の恩恵を享受できません。また、USB-C出力できるACアダプタは含まれないため、自分で用意する必要があります。

コネクタはUSB Type-CではありますがUSB-PDは必須でないようなので、それだけのために貴重なUSB-Cポートを1つ潰されるのはやや痛いところではあります。

センサー類、通信機能の追加

Series 6以降のモデルはSpO2(血中酸素濃度)が自動で測定できるようになります。普段は役に立ちませんが、呼吸器系の異常を検出できるかもしれないパラメータなので、コロナ禍で脚光を浴びましたね。

Series 6/SE以降のモデルは高度計を常時起動可能になり、Complicationにも設定できるようになります。状況によって役立つでしょう。

コンパスが内蔵されたので方向を正しく把握できるようになります。が、これは役に立つのだろうか…?

Series 6以降はUWBに対応しているので、AirTagを探したりするのに正確な方向を検出できるようになります。

Series 6以降はWi-Fi 4 (11n)の5GHzに対応しているので、Wi-Fi環境下での通信がやや改善するものと思いますが、よほど電波干渉がない限り誤差です。

あまり変わらないところ

SoCのパフォーマンス

ざっくりいうと、S3→S4で2倍、S4とS5が同じ、S5→S6で1.2倍、S6→S7が同じです。今回S4→S7なので1.2倍なのですが、これは体感ではほとんど感じられないです。

S3→S4は結構劇的な差があるので、Series 3以前からの買い替えであればすぐわかるほど早くなります。

危険なApple Watchのバンド沼

Apple Watchのバンドは簡単に交換できるからこそ、無限に増えてしまう底なし沼。年末なので今年買ったものを紹介(懺悔?)します。

Apple Watchの本体はバンドです…ほら、腕に触れる面積も価格もバンドの方が大きいでしょう…?

  1. Apple レザーリンク, ゴールデンブラウン
    Series 7付属バンドとして選択、というか予約争奪戦が厳しすぎて吟味する間も無く即決せざるを得ませんでしたが気に入っています。名前の通りかなり明るい色でアクセントになります。 レザーリンクはバックルがないため手首に物が当たる感じがなかったり、裏表で磁力が異なるため、不用意にデスクなどに張り付かないなど素晴らしいデザイン…なのだけど すごく重い(39g)、見た目がかなり独特、装着や調整が難しいなど難点もあります。

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  2. PITAKA Carbon Watch Band, Modern
    軽量ケースで有名なPITAKAのバンド。コマが全てカーボン素材でできているという、視覚的にも材料特性的にもかなり特徴的なバンドです。Amazonタイムセールで¥7,400あまり。 重厚そうな見た目に反して驚異的に軽く(26g)、使っていてわかるくらいの重量差があります。 また、独自のバックルが素晴らしく、全く厚みが出ず、磁石で簡単にはまり、外すのも楽です。 やや難点とすれば、バンドの上下が分かれるタイプかつ、つけ外し時につまみにくいバックル形状なので落しやすそうなことと視覚的なインパクト。

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  3. Harmonia Shop 栃木レザー バンド, オリーブ
    革製品を扱う店のバンド。表が栃木レザー、裏がZermatt。栃木レザーはなかなか渋い色でいいですね。 このバンドが気に入っているのは、この手では珍しくSとLの2サイズから選べるため、腕の太さを選ばないこと。私は手首周りが150mmほどで細く、多くのバンドが太すぎて合いませんが、このバンドは腕周り130mmから対応です(有名なところだとEPONASとかGRAMMASのバンドは長いものばかりで買えないです)。 また、この革バンドは非常に薄いです。個人的にはキーボードの操作性や本体のデザインを考えるとApple Watchは薄いバンドのほうが合うと思っているので、すごく良いです。

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  4. Harmonia Shop クリスプゴートレザー バンド, イエロー
    2本目。表がゴートレザー、裏がZermatt。 細かいシボが美しく、山羊革に薄さも相まってものすごく柔らかいです。 また、全体的に色が無茶苦茶派手です。好き。

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  5. Harmonia Shop フルグレインレザー バンド, ブラック
    同じ店で何本買うねん。表がカーフ、裏がZermatt。 シボが入ったタイプのカーフレザー。上のゴートレザーよりは厚めでしっかりした感じ。革の色自体は穏やかだけど、ステッチが白で主張するデザイン。

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  6. NOMAD Steel Band, Silver
    Black Fridayでつい… 国内Tokyo Macが代理店してますが、英語読めるし直接買った方が遥かに安いです。送料込みで$128.25でした。(Tokyo Macだと¥26,000。)アジアに配送拠点があるらしく、数日で届きます。
    高級なオール316L製、鏡面仕上げでギラギラ。ステンレスの輝きに飲まれた身としては最高です。チタンの鈍い色がそんなに好きじゃないので敢えてステンレス。工作精度も高く、Amazonに並ぶよくわからない安物とは別格の出来です。 PITAKAと似た厚みの出ない磁力式のクラスプで素晴らしいですが、上下が分かれるので落下に注意。また、316Lなので言うまでもないですが超重量級で手首はとても細いにもかかわらず72g。

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HP Chromebook x360 13cのスペックシートに現れないあれこれ

Updated on 2021/06/29

3行で

触って感じる高性能

SureViewは余計

でも安いから許す

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価格

正規価格は¥138,000くらいだが、セールで¥116,550、-¥40,000クーポンで¥76,550、更に楽天スーパーセールが重なっていたためポイントが約20%ついて実質6万円代前半くらいか。本当は06/10に更にポイントが9%増量されていた。

(2021/06/16 今度は公式ストアHP Directでi5-10210Uが¥69,000、i7-10510Uが¥78,000で更に安い。)

もとの¥100k前後という値段は個人的に敬遠していたが、ここまで価格が落ちるとライバル機含めても競争性が出てくる。

モバイルラップトップの世界は2020年後半のApple M1により劇的に変わってしまったと個人的には思っている。MacBook Air M1が約¥110,000で、基本的に同価格帯では比肩できない超超高性能(i7-1165G7並以上)+ 起動が爆速+超省電力+上質な筐体と全方位最強であり、この価格に近くなるとMacに勝てないジレンマがある。そのため明確にMBAよりも安い、かつMBAにできないことを実現できることは差別化のために重要。

スペック

  • HP Chromebook x360 13c
  • CPU Intel Core i5-10210U (4C8T @1.6GHz, TB4.2GHz)
  • RAM DDR4 2666MHz 8GB
  • SSD NVMe 256GB
  • Wi-Fi 6 2x2 HT160+LTE Advanced
  • Display 13.5' 1980x1280, SureView, Max 1000nits
  • 指紋認証対応、USIペン別売
  • 自動更新ポリシー 2028/06

2021年となっても現状ほぼ競う相手のいない最強のChromebookの一角。普通にWindowsマシンとしてもそこそこ良いレベルの構成。

i7-10510U, RAM 16GB版もあり迷ったが、さらに¥16,000ほど高く、M1との競合はしたくないのでコスパ重視でi5とした。

競合するスペックのマシンはAcer Chromebook Spin 713かASUS Chromebook Flip 436FA, Lenovo ThinkPad C13 Chromebookあたりと思われるが、x360 13cは金属筐体、MIL準拠、希少なLTE対応機のため、差別化としては十分。

スペックシートに現れないあれこれ

ファン

稼働中はラップトップモードだとそれほど負荷がかかっていない状態でもほぼ常時ファンが回る。左右に1基ずつファンがあり、割とうるさいタブレットモードにするとクロックを落とすのか、ファンが止まる。ChromeOSはクロック制御やファンコントロールができないのでやや不便。

そのぶん排熱には余裕があるらしく、ガンガン回しても大丈夫。Chromebookでどうやってそんな負荷をかけるのかっていう話ではあるが。

i7-10510Uだとさらに発熱がひどそうなので(ベースクロックが高いため)、i5-10210Uのほうが多少マシなのかもしれない。気にするのであれば2C4Tのi3-10110Uにすれば更に良くなると思われる。

ネットワーク

Wi-Fi

最近のハイエンドらしく、Wi-Fi6に対応。掴む範囲も十分広く、問題なし。

ただ、なにか設定を間違えたのか、Phone hubとInstant Tetheringが有効にならないのだが、なぜだろう…?HP Chromebook x360 12bだと有効になるのだけど…

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2021/06/29追記。ある日突然Phone Hubが有効になった。きっかけは不明。

Cellular

4Gに対応。なんと4キャリア全部対応しており、マイナーなdocomoB21とか、auのB18(B26)も対応しており、国内ではほぼすべての4Gバンドを利用可能。

なのだが、OSのエラーと思われるが、Cellular通信を確立していてもAndroidアプリ側がネットワークに接続できない。そのためCellularでの運用を前提にする場合、古き良きChromebookよろしく、webアプリだけで運用する必要がある。

おふぃすかぶさんがDell Latitude 5400 Chromebook Enterpriseでも同様の現象が発生すると記事にしているので、この製品自体の問題ではなくChromeOS側の問題と思われる。

office-kabu.jp

Bluetooth

ちょっと不安定。先のPhone Hubが不安定だったり、一度Bluetoothをオフにするとオンにできなくなったりした。

ChromeOSについて

Windowsも最近のCPU, SSDの構成だと15秒もあれば起動するので非常に早いのだが、ChromeOSだと5秒以内に起動するので結構感動する。スリープ復帰も1秒以内でM1 MacBookに匹敵するような早さ。

Chromebook自体はデータを持たず、webサービスを扱うための器なのでデータ移行とかバックアップはほぼ不要、アップデートはChromeブラウザと同様に自動だし速い、セキュリティについても自動でおまかせ。複数台のWindows Updateの管理とか、セキュリティソフトの管理とか面倒なことこの上ないので思考停止できる。とても良い。

充電とバッテリー

本機、というかChromebookはUSB-Cで充電、かつ左右についているのが標準で非常に使いやすい。むしろなぜWindowsはこうなっていないのか。

ChromebookはUSB-PD 45W充電のものが多いが、本機は珍しく標準で65Wに対応。充電器側の出力が不足していても拒否したりはせず、18W(9V-2A), 30W(15V-2A or 12V-2.5A), 45W(20V-2.25A), 60W(20V-3A)でも給電・充電でき、お行儀が良い。小型のPD充電器があると持ち運びが軽くなる(というか付属のACアダプターはでかすぎるので開封もしていない)。

実害はないものの、12Vが利用可能かつ供給電力が45Wよりも小さい時に優先して12Vを選択するという挙動を取る。(HP Chromebook x360 12bも同じ挙動をしたのでHP機のクセかな?)12Vは現行のUSB-PDでは規定されていない電圧で、例えばAnkerの充電器の多くは非対応のため、その場合は15Vを選択する。

停止時に約45W(20V-2.2A)で充電して90分以内に充電が終わる、稼働時には+5-20W程度されて、高負荷時には60W近くになる。

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バッテリー持ちは13インチラップトップとしては普通、Chromebookとしては悪い方。普通に使えば5-7hくらいが標準かと思う。格安Chromebookに載っているCeleronやARMプロセッサよりも電力消費の大きいCore iを搭載するため、ここはトレードオフ

筐体

質感は非常に高い。MacBookほどではないものの、全体がアルミニウムで精度良く作られれており、キーボードも一般的なJIS配列で打ちやすい。バックライトもバッチリ。

Macほどではないとしても、トラックパッドも大きく、反応良く、かなり使いやすい。

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横幅は一般的な13インチよりも狭いものの、ほぼ完全なサイズのキーボードが載っており、かなりマシな方のキーボードと思う。また、トラックパッドも非常に大きく反応もよく扱いやすい。もちろんバックライトもある。

重量は公式には1.33kg、実測は1.34kgだったので誤差。決して軽い部類ではないが、筐体がアルミ、MILスペック準拠を考えるとかなり検討していると思う。

スピーカー

割と良い。iPad Pro11と並べてもだいたい同レベルと感じるので、全然これ単体で動画が見れる。

ディスプレイ

最近はWindowsラップトップは16:10が流行りだが、Chromebookは更に縦長の3:2が多くなっている。非常に縦の領域が広い。また、Windowsハイエンドラップトップと比べても劣らないほどのベゼルレスで、本体サイズに対して画面が非常に大きい。しかもこんなモダンな見た目に反してMIL-STD-810G対応である。

 

本機の特徴のSureView Display。これがかなりくせっぽくて、正直普通のアンチグレアのほうが使いやすそう。周囲の光が反射して白っぽくなりやすい+視野角が狭いため、見えにくい角度や場面が結構ある。真正面であればきれいで明るい。また指紋がつきにくい。

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SureViewをオン。斜めから見ると金色っぽく反射するようになり視認できなくなる。室内ではSureViewオンにすると画面輝度が下がり見にくくなるが、直射日光下など極端に明るい環境では周囲の光の映り込みが減るため却ってオンのほうが見やすくなる。

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キーボードのF8の位置のボタンですぐオンオフできるため臨機応変に。

パフォーマンス

Celeron N4000やPentium Silver N5030あたりが普及価格帯であるChromebookにとって、Core i5、しかもCommet Lake-Uはかなり高性能。ストレージもeMMCが多い中NVMeで容量も大きく、全体的に一般的なレベルを逸脱している。

では無駄なのかというとそんなことはなく、デスクトップ用ChromeブラウザをWindowsラップトップ以上に高速に動かすことができるし(ブラウザは今や決して軽いアプリケーションではない)、LinuxアプリやAndroidアプリもほとんど待ち時間なしで動作させることができるため、普及価格帯のデバイスで発生する一つ一つの小さい待ち時間をなくすことができる。普通に少し触っただけで感じるレベルの差がある。

が、いくらOSが軽いとはいえ、流石にサクサク感はApple M1やIntel Tiger lake, AMD Cezanne世代には(当然)勝てないので、最速のラップトップが欲しい場合は最新のWindows/Macを買おう。(ただし当然セール時の本機よりは高い)

 

一応ベンチマーク。バッテリー駆動・電源接続で性能に変化はない(AMD Renoir APUを搭載した機種はバッテリー駆動時にクロックが下がる)。

Octane 2.0

おなじみOctane 2.0は約42,000を叩き出し、ラップトップとしてはかなり早い部類。Octane2スコアに関しては、i5-10210Uとi7-10510Uはほとんど差がないか、あっても体感できないレベルと思われる。i7版との差はCPUよりメモリ容量だろう。

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Speedometer 2.0

Speedometer 2.0は99.2 runs/minだった。これもラップトップの中では上位クラス。

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JetStream2

JetStream2はScore 114。結構高い。

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今回触れなかった点

USIペン:iPad Pro+Apple PencilがあるのでわざわざChromebookでペンが必要なシーンが存在しない。

タブレットモード:iPad Pro以下略。

指紋認証:言うまでもなく便利だが、この価格帯のラップトップは生体認証に対応していて然るべき。

Galaxy S21 Ultra 5Gの極めて個人的なレビュー

updated on 2022/02/01

2021年上期のAndroidスマートフォンの到達点。

docomoへのMNPをしつつ申し込み→ahamoへ変更。Galaxy SII以来の9年ぶりのGalaxy, 色は最近は明るい色が好きなのでPhantom Silver。

総評

全体的に高機能かつ全体的なUXが良いハイスペックスマートフォン

ただし細かい欠点はあり、価格についても考えてはいけない。

2022/02/01 概ね良い機種であったが、2021秋以降はこの価格帯であればiPhone 13 Pro Maxのほうが無難。圧倒的なズーム性能くらいしか勝てるものがない。Androidが良いのであればS22シリーズを待つか、Pixel 6の方が良いだろう。

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前提

所持スマホMi Note 10 Pro(カメラ用)+ iPhone XS MaxApple Watch母艦・決済用)

画面は大きいほうが良い派、操作性や重さは考慮しない。

Androidスマホで重要なのはカメラ。最低でもMi Note 10よりも優秀で使いやすいカメラがほしい。子供撮りたい。

故障時サポートの問題、VoLTEの互換性、5Gの互換性、技適コンプライアンス等々考えて、国内入手可能な端末が優先。

2台持ちなのでDSDSは重要ではない。

旅人(原神プレイヤー)である。

地方都市在住。

Pros & Cons

Pros

Dual teleカメラによる優秀な望遠性能

1/1.33 108MP巨大センサーメインカメラの暗所性能

優秀なAIシーン判定、多機能なカメラ

画面が大きい、そして美しい、明るい

Snapdragon 888の優秀なGPU、優秀なISP

通信周りの仕様がとにかく優秀

Global価格$1249を考えると妥当な値付け

汎用充電規格 USB PD3.0 PPS 25W

Cons

撮影時ノイズが乗りやすい

カメラの露出が合わないことがある

2つの望遠の間に苦手な距離がある

原神するにはもっとパワーが欲しい

キャリア版のみ、docomo専売、シングルSIM仕様、eSIM非対応

ケースがない、とにかくでかい

超音波式指紋認証+Edge displayのため画面保護選びが難しい

バッテリーはそこまでもたない、充電は2021年ハイエンドの中では遅い

かなり高価

カメラ

  • primary: 24mm相当 f1.8 ISOCELL HM3 1/1.33' 108MP(nona-bayer 12MP) laser AF+PDAF, OIS
  • ultra-wide: 13mm相当 f2.2 1/2.5' 12MP PDAF
  • tele1: 72mm相当 f2.4 1/3.2' 10MP PDAF, OIS
  • tele2: 240mm相当 f4.9 1/3.2' 10MP PDAF, OIS
  • front: 28mm相当 f2.2 1/2.8' 40MP PDAF

ついに来た、デュアル望遠の時代!

Mi Note 10が2xと3.7xのデュアル望遠を搭載していて使いやすかったので、ぜひ続いてほしいと思っていたところ、2020年末以降、Mate 40 Pro+, Galaxy S21 Ultra, Xperia 1 III, Vivo X60 Proでデュアル望遠が搭載され、ついに時代が追いついた感じがある。

3倍画角はさっと使いやすく、10倍ペリスコープは他の追随を許さない高性能ズームが可能。私の被写体はほとんどが動き回る子供なので、望遠が使えると撮影の幅が増えて使いやすい。

自動に委ねるか、自分で撮るか

私はスマートフォンのカメラの独自性は処理性能と機械学習による推論だと思うので、自動でうまくやってくれる方が好み。

Galaxyのカメラは基本的にAIのシーン判定に任せて自動で撮ることで、誰でも写りのよい写真・動画を撮るための機能が充実している。"一眼レフカメラのようにレンズを切り替えて撮る"XPERIAとは完全に異なる思想でデザインされている。

Galaxyの色付けは(一時期のHuaweiほどではないにしろ)派手目で、iPhone, Xperia, Aquosよりも色が強調された感じになる。これは完全に好みの問題。

シーン判別だけでなく、シャッターを切った瞬間にまばたきが疑われる場合に警告が出たり、水平が合うと表示されたり、全体的に非常に気が利くカメラアプリで使いやすい。

2つの望遠カメラは10MPのセンサーのはずだが、写真を撮ると12MPで出力される。メインカメラもnona-bayer(9ピクセルで1ピクセルとして機能する)で12MPで出力するので、リアカメラは全て12MPの画像を出す。色味もレンズによって大きく変わらず、4基のカメラモジュールであくまで1つのカメラのように立ち振る舞う。

不完全ながらHEIC対応

Androidでは採用例の少ないHEICでの撮影に対応しているため、写真のサイズをより圧縮することが可能。(HEICだと2MB/枚くらい、jpegだと10MB/枚くらい) ただし、ポートレートモードなど通常の写真モード以外ではjpegになるため、サイズが膨れ上がる。

動画撮影中にカメラの切り替えが可能

iPhoneのように動画撮影中にシームレスにカメラの切り替えが可能。 ただしこれができるのはFHD 60fpsまでか4K 30fpsまでで、4K 60fpsは録画中はカメラを変えられない。4基のカメラ全てで4K 60fpsを撮れるが、この制限のせいで使いにくい。

ノイズ

すべてのカメラに共通して、拡大時のノイズが多く、シャープさが一歩足りない。人の髪の毛やまつ毛を見るとしっかり写せていないものが多い。

ソフトウェア側でもう少し改善できないのだろうか? DXO Markでもノイズに関して酷評されている。

メインカメラ含め、ノイズの少なさ、シャープさはMi Note 10のほうが優秀なので、Galaxyの弱点のように思う。

苦手な距離と得意な距離

デュアル望遠レンズにより唯一無二の広い撮影レンジを持つが、3倍(72mm)と10倍(240mm)が離れすぎているため、5-9倍辺りの画角は相対的に苦手。先代S20 Ultraの4倍やNote20 Ultraの5倍の画角がないため、得意な距離が異なる。

フロントカメラが強い

40MPのフロントカメラは通常時はquad bayerで10MPとして機能する。

他のスマホのリアカメラ並に優秀なカメラで、優秀なHDR、多彩な動画モード、ポートレートモードなど機能も優秀。

また、写っているのが1人か2人以上かで自動で画角が変わる機能が便利。

ディスプレイ

おそらく大きさを許容できるのであれば最高のディスプレイの1つ。現在最新のGorilla Grass Victusに覆われている高級仕様。

画面輝度は驚異の最大1500 nitsで快晴の下でも普通に文字が読めて素晴らしい。

10-120Hz可変リフレッシュレートに対応しており、FHD+, WQHD+どちらでも120Hz可能。ここは明確にS/N 20 Ultraから進化。すごくなめらかかつ電力効率に貢献する。 

WQHD+は肉眼では見えないほどの解像度なので、常用はFHD+で十分と思われる。

パフォーマンス

Snapdragon 888

XiaomiやOPPOの最上位機種と比較してGalaxyはパフォーマンス抑えめに調整されていて10~15%程度低め?ゲーミングスマホなどのフル稼働状態のSD865や870と大差ない性能といったところ。Antutu v9では700,000前後になる(SD888機は800,000近くまでいく機種が多い)

発熱時に自動でクロックダウンするように調整されるため、高負荷時が継続すると性能が落ちるが、割とうまく調整されていると思う。他のSD888はもっとクロックダウンがひどい印象がある。

通常稼働時においては過剰な性能で、非常にキビキビ動作する。ゲームをしない限り、なんの文句もないだろう。(そもそもゲームしないのにSD8xxが要るのか?という疑問は考えない)

Mi Note 10で学んだ事項として、カメラを重視するのであればSoCが優秀でないとそもそもカメラが起動しない+撮影後の画像処理時間が長くなり不便なので、ハイエンドSoCは非常に安定かつ高速に動作して素晴らしい。

ゲーム、というか原神

原神は無理、というか原神が重すぎ。

肝心の原神は、FHD+でGame BoosterでMax FPS設定にした上で、シャドウを低、視覚効果を中、モーションブラーを切にしてプレイしている。最初の数分は温度が低いため60fps出るが、5分程度稼働すると43℃を超え、リミッターがかかるため40fps台を維持するのがやっとになる。これメインでプレイするのは無理。デイリー回収程度なら可能。

原神v1.5アップデートで重くなったとも言われているし、60fps最高設定安定はそもそもSD888のゲーミングスマホでも厳しいのでは?最高画質でやりたければPCかiPad Proしかない。

*iPhone 13 Pro/Maxは60fpsで15分程度維持でき、クロックダウンしてもなおスムーズな時のGalaxy S21と大差ないので、性能差は圧倒的。Snapdragon 888ではA15bに歯が立たない。

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原神の設定

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ネットワーク

極めて優秀。

docomo専売のため汎用性はないものの、5Gはn78, n79, n257に対応し、数少ないmmWave対応機種でdocomoのフルスペック機種。

4GもB1, B3, B19, B21, B28, B42対応で、地方都市民にとって非常に重要なB21が使える。Global版ではB21は非対応なので、国内版でちゃんと対応してくれたのはありがたい。

また、Wi-Fi 6E 2x2 MIMO HT160Hzに対応し、最大速度は2.4Gbps。多くのWi-Fi6対応機種は80MHzまでのため最大1.2Gbpsであり、国内発売機種で160Hz対応のスマホは他にはP40 Proくらいしかない激レア機能。そもそものWi-Fiの掴み自体も非常に良く、壁一枚程度なら1Gbps超のリンク速度を維持し、他のスマホが届かない遠距離でも5GHzを掴めたりと、スマホとしては非常にWi-Fiの性能が良い。

価格と入手性

高いが、気にしたら負け。S20 Ultraよりも安くなったとはいえ、12GB+256GBで$1249。国内価格¥151,000は為替($1≒¥109)と消費税を考えると妥当な値付け。

Samsung毎年のことだが、キャリア専売、しかもdocomoのみはいただけない。2021/04/19段階ではahamo契約ではdocomo端末を買えないことも相まって入手性は良いとはいえない。

また、キャリア版の常としてそのキャリア以外のバンドは原則として使用不可になっており、docomo専売の本機は特殊な対応バンドになっているので、海外で使うとかMNPする際に注意が必要。この制限は確実にキャリアのエゴなので総務省に仕事してほしいなぁ…

2021/04/30現在、docomo版は売り切れ入荷未定。結構売れるらしい。

充電とバッテリー

充電

USB-PD 3.0 PPS 25W充電に対応。バッテリー容量が19.4Whで、25分で50%、70分程度でフル充電できる。PPSでないPD3.0 15Wだと1.5倍くらいかかるのでPPS充電器を用意したいところ(同梱してほしかった…)。

数字だけ見ると中国Huawei, OPPO(OnePlus), Xiaomiなどの60W超えの高出力と比較して控えめだが、これらは独自規格の専用充電器が必須であるのに対してSamsungは標準規格PD PPSに準拠しているため、専用充電器を必要としない点が非常に偉い。Anker等のPPS対応充電器が多数販売されているので、これらを使うことで高速充電が可能で扱いやすい。

最近Anker nano IIが出たので、これと合わせると超軽量で優秀な充電環境が整う。

バッテリー持ち

すぐにバッテリーが尽きるようなことはないが、決して長持ちではなく、稼働中はどんどん減っていく。特に原神は高負荷なためみるみる減る。昼休みなどでゲームを挟みながら1日動かすのでギリギリくらい。

しかしこれはS21 Ultraが持ちが悪いという意味ではなく、Snapdragon 8xxの機種はみんなこんな感じと思われる。Youtubeを探すとS21 Ultraはこれでも良い方らしいので、120fpsでSD888をフル稼働させている最上位機種大丈夫なのだろうか…?

ケースと画面保護

ケース

いいものがない。S Pen入るケースデカすぎやろ舐めとんのか。

現在使っているのはラスタバナナのトライタンケース。

画面保護

初めから貼ってある。下手なものを貼ると超音波式指紋認証が効かなくなるので選ぶのが難しい。

 

あと、とにかくでかいので片手でなんとかギリギリ使えるくらい。基本的には両手で使うもの。

キーボード沼、Keychron沼。Keychron K1 v4 JIS配列レビュー

2021/03/16にkopek JapanがKeychron取扱を開始し、これまでクラウドファンディングでしか手に入らなかったKeychron K1 JIS配列が日本国内で一般販売されました。

が、実はkopekを挟まず直接KeychronからもJIS配列を注文できるようになっていたので、即決で買いました。

Keychron K1 Wireless Mechanical Keyboard (Japan JIS Layout) - Version 4www.keychron.com

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総評

概ね良いワイヤレスメカニカルキーボード。というかMac/iPadで使用可能なJIS配列キーボードは他に代替できる候補がほとんどない。

ただ、薄型なのに小さくも軽くもないのはちょっとアンバランスさを感じるので、 75%キーボードKeychron K3にJIS配列が出たらiPad用に面白いかもしれない。

前提

私の使っているキーボードはHHKB professional Hybrid Type-SとProgresTouch Retro Silent-redとApple MagicKeyboard。全てJIS配列。

会社貸与のラップトップがJIS配列で固定であること、iPadはJIS配列の利点が極めて大きいことから基本的にJIS配列しか使いません。US配列にも良いところがたくさんあるのですが、日本語を主として打つ限り個人的にはUS配列の不便さを乗り越えられません。

HHKBの際に挙げた「求めるもの」は概ね変わらずですが、静音性をそこまで気にしなくて良くなったので以下の点です。

  1. マルチデバイスで使用可能(含むJIS配列)
  2. 小型

Keychron K1とは

Gateron low profile switchを採用した、マルチOS・Bluetooth+有線対応の、光るメカニカルキーボードです。macOS対応かつメカニカルは珍しく(しかもlow profile)、あまり競合の存在しないカテゴリーだと思います。

v4にアップデート

2019-2020にクラウドファンディングしていた頃のJIS版K1 v2も知っていたのですが、当時は見送っていました。個人的に許容できかった理由は以下の3つ。

  • 一般販売されておらず、壊れたらもう買えない(=入手性が悪い)
  • Gateron low profile Blue, Redしか選べない(Brown switchがない)
  • Bluetooth 3.0 (Bluetooth 4.0以降で接続安定性が増しLowEnergyが使えるようになるため、非対応だと電池持ちや接続安定性の面で難がある)

しかし、今回の販売ページを見たらv4になっており、

  • JIS配列一般販売
  • low profile Brownもある
  • Bluetooth 5.1
  • 配色がKeychronぽく(v2はグレー一色だった)

キー数が87→91で増えるものの価格は通常版と変わらず、テンキーレス$84、フル$99。クラウドファンディング時よりも安い。

最高か?買う。

良かった点

前振りが長くなりすぎました。

技適

付いてます。問題なし。コンプライアンス大事。

ちなみに、説明書類も全て日本語版です。ちょっとびっくりしました。

価格

Keychron安いです。ただでさえ安いのですが、ネットでレビューしてくれている方に感謝しつつ紹介コード適用して10%引きで本体$75.4, 送料$20で、為替手数料を入れても¥10,630程度でした。しかもPayPal支払い可能。

JIS配列のlow profileメカニカルキーボードというとFILCO Majestouch Stingray(Cherry MX low profile, 有線のみ¥10,500)やLogicool G913 TKL(Logicool low profile, 無線¥30,000)ですが、競争力あります。

ちなみにkopekからこの商品を買うと¥14,800です。若干高いですが、納期が短くなり、英語を読む必要もなくなります。

納期

海外発送の割には早いです。Keychronは2営業日で出荷するよと謳っており、実際1日強で出荷されました。中国本土から香港経由でDHLで輸送され、注文から6日弱で届きました。

マルチペアリング、マルチOS

Keychronのキーボードは本体横にOS切り替えスイッチがあるので、Windows, Android, macOS, iOSに無理なく対応します。私は使用するOSが頻繁に切り替わるため、どの環境でもきちんと動作することは非常に重要でした。

キーボードショートカットで3台の接続先を素早く切り替えることができ、物理スイッチで有線接続に切り替えできます。素晴らしい。

配列

普通のJIS配列です。しかしMac配列対応のキーボードはとにかく少なく、さらにMac JIS配列に対応するキーボードはさらに少ないため、「普通」自体が貴重な存在です。

そのため、iPadに接続した際もJIS配列として認識されます(超重要)。Keychron K1はJIS配列最大の利点である英かなキーがちゃんと機能します!!!!!

Macに限った場合、Kalabinerを使って左右commandに英かなを割り振ることで不便なく使えるのでUS配列支持者も多いですが、ソフトウェアリマッピングできないiPadはUSキーボードの場合caps lockでのトグルしかできなくなります。つらい!みんなどうしているのだろう?

普段使っているHHKBも然りなのですが、65%や60%の小型キーボードは結構無理な並びが多く、変な配列をこれ以上覚えて扱うのは難しいので、変な配置がないテンキーレスは扱いやすいです。

見た目

実用性はさておき、薄型のキーボードって格好いいですよね。気分上がりますよね。

実用性はさておき、光るキーボードって格好いいですよね。気分上がりますよね。

実用性は関係ないけれど、Keychronのレトロなカラーリングがいいですよね。気分上がりますよね。

そういうことです。

良いとも悪いとも言えない点

キースイッチ Gateron low profile brown ロープロ茶軸

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わかっていても衝撃的に薄い

Gateronのlow profileは本当に薄っぺらくて驚きました。一般的なCherry MXとの互換性は全くありませんが、Kailh Chocと互換性があり、Cherry MX low profileよりも薄いらしいです。持ってないけど。 動作荷重55gは茶軸としては普通ですが、low profileのためストローク距離が短く底打ちします。作動点が1.5mm, 底まで3.0mmと非常に薄く、普段使っているHHKBが作動点3mm前後なので、意識して加減しないと底打ちしがちです。

私は1日に何万字も打つようなこともないので大して問題ではないのですが、このキーボードで大量に文字を打つ場合は慣れるまではちょっとしんどいかもしれません。

また、薄くても非静音メカニカルスイッチなのでカチャカチャうるさいのはどうにもなりません。もっとも、私が持っているHHKB Type-SやCherry MX silent-redが静かすぎるので、非静音茶軸のK1でここを比べるのはアンフェアとも思いますが。

良くなかった点

角度と重量と薄さ

角度調整ができません。角度がなさすぎてちょっと打ちにくいです。

重量は650g程度でテンキーレスキーボードとしては軽い部類ですが、そこまで軽くはないです。

厚みは20mm程度とメカニカルキーボードとしては極めて薄いためパームレストなしでも使いやすく、かさばらないという点は持ち運びに向いているように思うのですが、テンキーレスなので40cm近い長さがあります。もう少し小さければ、もう少し軽ければという印象が否めないためアンバランスさがあります。

K3の75%サイズだとiPadのお供に非常に良いかも。

Mac mini M1, 2020のレビューになってないレビュー

買いましたM1

Appleが放った破壊的イノベーションの第一歩。2020年はコンピューターの歴史に刻まれるのかもしれない。

2021/05/06追記 iMac 2021が発表されたが、SoCは変わらずM1で結構価格が高めなので、モニター・キーボード・マウスが既にあるならMac miniは依然は安くて良いマシンだ。

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買ってみて

あまりにも安い。速い。熱くならない。そして静か。

なぜかほぼ何も犠牲にせずMacBook Pro15から性能がいくらか向上した上に、Mac miniMacBook Pro 15の売却金よりも安かったのでお金が増えた。圧倒的なマシンパワーが必要な場合以外はM1は素晴らしいマシンだ。

買ったMac

Mac mini (M1, 2020)の下位吊るしモデル

Apple M1

4+4 cores CPU

8 cores GPU

16 cores Neural Engine

8 GB Unified memory (LPDDR4-4266MHz)

256 GB SSD

これまで持っていたMac

MacBook Pro 15 inch (2019)の下位吊るしモデル

Intel Core i7-9750H

AMD Radeon Pro 555X + Intel UHD Graphics 630

16 GB DDR4-2400MHz

256 GB SSD

なぜMac miniを買ったか

上ほど寄与が大きい理由。多くの人にとってMacBook Air M1, 2020が最適解であるという主張には完全に同意するものの、自分のような特殊なオタクはMac miniも良いマシンだと思う。

  • Apple Silicon M1への興味
    新しい物好きとしてはApple Silicon触りたい。
  • Intel Macの価格崩壊が起きつつある
    Apple Siliconは互換性に問題があるのではないかという前評判を跳ね返し、普通に使えるマシンとして出てしまったので、急激にIntel Macの中古価格が崩れている。まだMacBook Pro 15/16は直接置換されておらずそこまで価格下落は激しくないため、むしろ買い替えチャンスかもしれない。
  • 安い
    積極的なMac miniを選ぶ理由。税込で¥80,080はMacで最安。Intelモデルから値下げしたのはMac miniのみであり、これによってかの有名な激安高性能小型PC Lenovo ThinkCentre M75q Tiny gen2のRyzen7-4750GE, 16GB RAM, 256GB SSD, AX200の構成(¥70kくらい)に近い価格かつ勝負できる性能になってしまった。Apple税どこにいった…?
  • M1で唯一外部ディスプレイを2枚サポートしている
    積極的なMac miniを選ぶ理由。自分のデスクには4Kモニター+FHDモニターがあるので、MBA/MBPだと片方にしか画面出力できないことになる。
  • 在庫がある
    積極的なMac miniを選ぶ理由。2020/11/28の時点ではMBAやMBPは納期が伸びていたがMac miniのみ即日在庫あり。東京にいるので当日配送で買えた。(ThinkCentre M75q Tiny gen2は3ヶ月待ちとか言っているので…)
  • 持ち出すことはほぼない
    消極的なMac miniでも良い理由。現状のMacBook Pro 15でも4Kモニターに接続し、PFU HHKB Hybrid Type-SとLogicool MX Master 2Sで入力していて、ほぼデスクトップ機運用をしている。持ち出しはiPad Pro 11で足りている。
  • 仕事用マシンではない上に、Windowsマシンも別に持っている
    消極的なM1でも良い理由。もし不具合があっても大きく困ることはないので冒険しやすい。

所感

パフォーマンス

シングルスレッドが速い。ベンチマークを取るまでもなく、明らかに全体の動きが速い。マルチスレッドもこれまでのCoffee Lakeよりは相当に速いが、Mac miniはデスクトップ機でありライバルも高性能なため、特段高速な訳ではない。(と言っても同価格帯と思われるi5-10400やRyzen5-3600X, Ryzen5-4600Gは圧倒する)

また、iGPUも相当な向上が感じられて、ウィンドウサイズの変更やマルチディスプレイの挙動はdGPU搭載機のようなヌルヌルとした追随を見せる。

メモリ8GBは少し悩んだが、問題は発生していない。以前のIntel Macの8GBとは違うのだろう。メモリ16GBだとコスパが悪く、納期が伸びるのでその点も考慮して今回はパスした。極端にメモリ容量に依存する作業(高解像度動画のレンダリングや大量の写真の現像など)は差がつくらしいが、自分の範囲内では動作に問題は発生しなかった。

熱と音

静かで、熱くならない。一応ファンは回っているらしいが、回転数が最低値から上がることはなく、本体に耳をつけない限りその音を聞く事はない。熱もわずかにしか感じない。消費電力コストが低いだけでなく、上に物を置いたり、熱がこもりやすい狭いところに置いても支障なさそう。むしろイカれているのは性能よりもこの点で、小型PCは排熱との戦いだと思っていたけれれど、認識を改めなければならない。

互換性と不具合

Rosetta2はちゃんと仕事をしていて概ね動くものの、若干怪しいことがあるので、メインマシン買い替えの場合は警戒はした方が良い。また、Rosetta2を挟むアプリケーションは実用的な速度で動作するものの、特にサクサク動くわけではない。ARMネイティブは凄まじいレスポンス。

もともとVivaldiがメインブラウザだが、iOSアプリの280blockerがM1に対応したので個人的にはSafariも使いやすくなった。Rosetta経由のVivaldiと比較するとUniversalのSafariのレスポンスの速さは異常なので、Macでもしばしば使っていきたい。

2021/03/28追記
Vivaldi v3.7からApple Silicon対応を果たし、再びVivaldiがメインブラウザに戻った。ネイティブ動作するアプリのキビキビさは数ヶ月経過してもいまだに感動する。

今後iOS appsとの互換性が強化されていくことは想像に難くないため、大量のゲームや便利なアプリが利用可能になる可能性が高い。現時点で280blockerやApp in the Airが普通に使えていてありがたい。今後個人的に期待しているのは物書堂の辞書。

遭遇した不具合など

  • Google Drive- Backup and syncが正常に動作せずに落ちる。
    12/27/2020追記 フルディスクアクセスを付与すると動作するとのこと。確かに落ちなくなった。

  • Calibreプラグインがたまに使えないことがある。自炊した本の管理に使っているCalibreでたまに問題が起こる、が、大した影響はない。

  • Vivaldiが時々クラッシュする。IntelChromeも落ちると当初言われていたので、Rosetta2経由のChromiumは少し不安定なのかも。

  • (M1固有の挙動かBig Surの不具合か不明)ディスプレイを90°回転させた際に解像度がおかしくなることがあり、FHDディスプレイを90°に設定するとデフォルトだと1080x1920を選択できない。しかしOption押しながら変更を押すとちゃんと出てくるので大した問題ではない。
    12/27/2020追記 ニュースを見る限り、解像度問題はBig Surの不具合らしく、そのうち修正される見込み。

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    左: 1080x1920がない、右: optionを押すと1080x1920が選べる
  • (Big Surの挙動)ESETが現段階では一部機能が使えない。対応版が既にリリースされたはず。

  • (M1の仕様)温度やファン回転数などのセンサーの値にiStat Menusがアクセスできない。大きく困ることはない。 すでにアップデートで解消済み。全く温度もファン回転数も上がらないため監視する意味はなかった。

  • スリープ復帰後画面が映らないことがある。抜き差しすると映る。ネット上で同じ現象をたまに聞くのでおそらく不具合。

  • Bluetoothがたまに不安定。

  • 2021/04/23追記。向きによってWiFiの掴みが悪い。Mac miniは後ろ側と底以外がアルミニウムに覆われているため、アクセスポイントが後ろまたは下にないと極端に通信速度が遅くなる。MBAなどはディスプレイ部がアンテナなので問題なし。